かつて旅行用鞄といえば、ボストンバッグだった。ボストンバッグには、懐かしい響きがある。ネットで由来を調べてみると、『ボストンバッグ(Boston bag) 旅行用として多く用いられる手提げの革製鞄。底が長方形。ボストン大学の学生達に愛用されていた事からこの名がある』 と紹介されている。
質のいいボストンバッグは風格があり、持つ人の品格の高さをも感じさせてくれる。ただ、最近はボストンバッグよりもキャリーバッグを使う人が圧倒的に多い。手に負担がかからないし、スイスイと運ぶことが出来る。雪道でも使いやすいようにと、キャリーバッグ用のソリを開発した人もいる(写真)。考案したのは、雪の街、札幌在住の主婦だ。
簡単に着脱が可能で、雪道ではそりの着いた側をつかい、乾いた路面ではキャスターを使用する。キャリーバッグは、旅行だけではない、日常の買い物にも使用できる。少々重くても身体に負担がかからないので高齢者にも好評である。
ところが、このキャリーバッグ 使い方に注意が必要なようだ。キャリーバッグを引きながら歩く前の人が、足を止めた途端、後続の人がこれにつまずいて転倒するケースが多発しているのだそうだ。背の低い人が引いて歩くとき、自分のつま先からバッグの後ろまで、自らの背丈ほどの長さになるそうだ。
悪気はなくても、自らの行為が周囲に迷惑をかけていることはよくあることだ。出来るだけ自分の身体に近いところで曳く、などの配慮が欠かせない。当方も旅行の時は、キャリーバッグ使用派だ。十分に気を付けたいと思う。
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